批判
批判して何になるのだろうか。
本人のために言うべきことを言うというのは必要だ。
だが、誰かにあれがこうでこれが悪いからこれはダメだといって何になるだろうか。
インターネットによって発信する立場が多くなってきたおかげで、批判的な文章を書く人が増えた。
自分の方が他人より優れているという人々を批判へと駆り立てる。
赤色が、黄色にお前ば彩度高いしダサいと言っているようなものである。
シャーペンがクレヨンにお前は使えないなどというようなものである。
黄色には黄色の、クレヨンにはクレヨンの良さというものがあるのだ。
それを社会的に役に立つかどうか、進歩的かどうか、効率的かどうかという偏った価値観によって断罪してなにになる。
何か一つの正しさなどというものは幻想である。
価値のないものなどないのだ。
人に批判されたからといって、自分に価値がないと思う必要はないのだと心得て置きたい。
宗教や権威、他人に正しさを求める必要などないのだ。
またその正しさによって、自分自身を間違っているなどと思わないように。
優越感こそ人の的だと思う。
自分が他人より優れているなんていうのは、幻想なのだ。
その幻想に囚われてしまう人がたくさんいる。
私の言っていることが正しいとは限らないし、それでいいのだ。
正しくなくたって、信じなくたっていいのだ。